●予防接種 参考文献?

●予防接種 参考文献

"インフルエンザワクチンは打たないで" 母里 啓子

予防接種へ行く前に―受ける子どもの側にたって 毛利 子来、母里 啓子
予防接種へ行く前に―受けるこどもの側にたって 毛利 子来、母里 啓子

自然流育児のすすめ―小児科医からのアドバイス 真弓 定夫

やっぱり危ないタミフル―突然死の恐怖 [単行本]浜 六郎 (編集)

インフルエンザをばら撒く人々―金融寡頭権力の罠 (5次元文庫) [文庫]菊川 征司 (著)

インフルエンザワクチンはいらない (双葉新書) [新書]母里 啓子 (著)

   この本のレビューには次のように書かれています。

私は母里さんの本に出会うまでは、ワクチンというのは人々の命を救うためにある大変貴重で重要なものだと信じていました。
打たないことは反社会的であり、親の責任放棄だとさえ思っていました。
ところが、本当は周囲の人たちや自分の子供の安全を無視していたのは、そんな自分だったのです。
ワクチンを勧奨する人たちの根拠としているデータは、実は科学的に有効ではないものばかりだということがわかりました。
ワクチン推奨派が最大の根拠としているCDCデータですら、異なる施設での意味のない比較試験で、医薬品を正しく評価する無作為二重目隠し法ではなかったのです。
国内にも池松論文、菅谷論文、Morio論文がありますが、内容が貧弱であったり、RCTでなかったりとワクチンの有効性を示すにはエビデンスにかけるものしか存在しないのです。
これだけでもワクチンは信頼できませんが、無効性を科学的に証明した「前橋レポート」というものが日本にはあったのです。この研究がなければ、今でも学童への集団接種は継続されていたかもしれません。詳しくはネットで検索して下さい。
でもこんな優れた研究データがありながら、どうして未だに厚労省はワクチンを激奨し、医者の多くもワクチンを勧めてくるのでしょう。厚労省は製薬企業の子分だから?イエスマンだけを集めてインフルエンザ対策を練っているから?米国からの政治的圧力があるから?その辺についても、この本を読むと理解できるようになると思います。
WHOのパンデミック宣言も、製薬企業と癒着した幹部による利益相反が目的であったことが明らかになりました。国も弱毒性であることがわかっていならが大量にワクチンや抗ウイルス薬を用意したり、妊婦や幼児への薬剤使用を許可したのも、この偽りのパンデミックが口実でした。科学的検証がされぬまま、安全性や有効性も不明なまま、胡乱なワクチンやタミフルの乱用を勧めたのです。

それら薬剤に効果がないだけならまだしも、毎年必ず死亡例を含む重篤な副反応が出ています。多くの人が恐れている脳症や肺炎をワクチンでは全く予防できないのに、それらが害作用として出ることがあるのですから(重篤な副反応に明記されている)、開いた口が塞がりません。副反応の危険性たるや、自然感染する方が安全なほどです。タミフルの効果も極めて限定的で、合併症を予防する効果がないことはコクランの調査でも明らかになっています。本書にも書かれていますが、タレント議員が盛んに普及活動している子宮頸がんワクチンも、打つことにメリットはないでしょう。BCGだって米国では義務ではありません。ポリオによる長年の被害も全てワクチンによるものです。予防接種というのは名ばかりで、中身は本当に滅茶苦茶なのです。
とにかく、普段から商業主義に塗れたTVや新聞、あるいは素人同然の拝金医師や、井戸端会議などからしか情報を得ない人たちには、是非読んでもらいたい本です。
※本書に書かれている真実は、薬やワクチンを商売にしている人にとってはあまりに不都合です。その為必ずレビューがわかれると思いますが、心理操作されないよう気を付けなければなりません。ワクチンにプラセボ以上の効果がない(実際には接種群の方が罹患率が高い)ことは、医学的に証明されているのですから。

●予防接種 参考文献?

「すべての親がしるべきこと 危ないぞ予防接種 イギリスからのメッセージ」 

著 者   レオン・チャイトー 監修者   毛利 子来 訳 者   藤井 俊介

1992年9月30日   第1刷発行 農山漁村文化協会 

http://www.arsvi.com/b1900/8706cl.htm

この本は、かなり専門的内容ですが、お嬢様がワクチン被害にあわれた藤井俊介さんが訳され、小児科医の毛利子来先生の監修された本を転載記事から読む事ができます。

藤井俊介さんのお嬢様は、1962年、百日咳とジフテリアの混合ワクチンにより右半身マヒと精神薄弱の重度障害者になってしまいました。ワクチンさえ打たなかったら、こうはならなかったという無念の思いから、翻訳に取り組まれました。必見です。


歴史的に見ても、ワクチンというものは、どうやら、毒(ウイルス)を体に入れることによって、病気を引き起こしているようです。

チフス、コレラ、天然痘などの疫病の大流行は、ワクチンによって撲滅したのではなく、どうも戦争中に軍隊で打たれたワクチンによって引き起こされてきたと考えざるを得なくなります。


監修者略歴
 毛利子来(もうり たねき)1929年生まれ。岡山医科大学卒。東京で小児科医院開業。臨床医師の立場から予防接種を批判する市民運動に参加。「母子保健・全国連絡会」代表。著書に「たぬき先生の小児科ノート」「おしゃれ子育て」「赤ちゃんのいる暮らし」「幼い子のいる暮らし」「新エミール」(以上筑摩書房),Fひとりひとりのお産と育児の本j(平凡社),「現代日本小児保健史」(ドメス出版)ほかがある。

 訳者略歴

 藤井俊介(ふじい しゅんすけ)1927年6月30日 神戸市で生まれる。1952年 旧制九州大学農学部農芸化学科卒,その後84年まで大阪府立高等学校に勤務。 1962年 長女玲子,2種混合ワクチン(百日咳・ジフテリア)接種により右半身不随と精神薄弱の重度障害者となる。

1975年 ワクチン禍研究会(理事長 東北大学・吉原賢二教授)理事。同年 「予防接種,これだけは知っておこう」を自費出版。予防接種の危険について警鐘を鳴らす。

1979年 各地の被害者の会の連帯のため,全国予防接種被害者の会連絡協議会が設立され,推されて事務局長に就任。1985年 静岡・予防接種を考える会と連絡協議会の共催 で,ワクチン問題シンポジュウム「どうする予防接種」を静岡で開催。

同年 シンポの反省会で「予防接種情報センター」設立が決定され代表となる。

1990年 予防接種の幅広い見直しのため,多くの市民団体と共催で「子どものためのワクチントーク・大阪」を開催。同年 ワクチントーク・全国の設立に伴い,大阪事務局を引き受ける。1992年「MMR被害児を救援する会」運営委員。
 
●「すべての親がしるべきこと 危ないぞ予防接種 イギリスからのメッセージ」
     レオン・チャイトー著

 第1章 予防接種に問題はないか?
 第2章 予防接種の驚くべき歴史
 第3章 免疫と免疫機能の検討
 第4章 予防接種の「成功」に対する批判と反論
 第5章 予防接種による急性の害作用
 第6章 予防接種の長期にわたる危険
 第7章 エイズ―予防接種が発生させたか?
 第8章 免疫機能の増強と免疫獲得の他の方法
 第9章 結論と疑問

  
●第2章 予防接種の驚くべき歴史
 http://www.asyura.com/sora/bd16/msg/828.html
 http://blog.goo.ne.jp/akyoon/e/88f5d6af4157395d25708dad027a2207

●第4章 予防接種の「成功」に対する批判と反論 病気の減少は予防接種の効果なのか
 http://www.asyura.com/sora/bd16/msg/829.html

●第6章 予防接種の長期にわたる危険 (白血病、ガン、多発性硬化症など)
http://www.asyura.com/sora/bd16/msg/830.html


その他参考文献

●予防接種問題まとめ
http://www.asyura2.com/07/gm14/msg/304.html

免疫システム 1 ウイルスってどんなもの?

http://www.kasugai.ed.jp/jinryo-e/jinryou-aids/j-aids/What's%20virus.htm より引用

※愛知県春日井市神領小学校のHPから引用させていただきましたが、2012年末には、そのHPでは
見ることができなくなっていました。私たちに備わっている素晴らしい「免疫システム」について、子供たちには「知らせない教育」に「変化」したのでしょうね。ワクチンが打てなくなりますから!
大変貴重な資料です!。子供たちにも解りやすく、丁寧に説明されています。教育者の愛情さえ感じさせてくれます。さあ、少し時間を取って、大人も「勉強」しましょう!

以下、免疫システム1〜7まで、引用を続けていきます。
(このシステム上、見やすくするために、見出し、行間などに限り、一部、原文を忠実に再現できてないところがあります。)

ウイルスって どんなもの?

世界でもっとも小さい生命体

 いろいろな病気を引きおこす 人類の敵=ウイルスは、およそ30〜150nm(=ナノメーター。1 mmの百万分の1)の大きさで、当然肉眼では見えません。

特有の動植物の細胞に 寄生します。

基本構造は遺伝子と少数の酵素とそれを包む膜でできていて、ウイ ルス自身は呼吸もしないしエネルギーを作ることもありません。

生きた細胞の中で細胞の色々な装置を利用してのみ自分自身を増やすことができる最小の生物です。

 ウイルスはvirusと書きます。ウイルスは、わたしたちを病気にさせる病原体です。かぜ・インフルエンザ・エイズなど、ウイルスによって引きおこされる病気は多くあります。そのウイルスに対抗するため、私たち人類はワクチンを開発してきました。その結果、天然痘のように今ではなくなってしまった病気もあるほどなのです。

 しかしその一方で、エイズの原因となるヒト免疫不全ウイルス(HIV)など、新しいウイルスがつぎつぎにあらわれています。2003年に世界各地で流行した新型肺炎サーズ(SARS)は、記憶に新しいですね。これは、コロナウイルスといわれる病原体が引きおこす病気ですが、まだ治療法が確立していません。ヒト免疫不全ウイルス(HIV)もサーズと同様に、病気があらわれてから(これを発症という)の死亡率が高く、おそれられています。

 それでは、恐ろしい病気を引きおこすウイルスは、きっと生きる力も強い生き物にちがいないと思うことでしょう。ところが、彼らは、自分の力では生きることも子孫を増やすこともやめてしまった世界で一番小さくて弱い生き物なのです。ウイルスは、いつも他の生き物の細胞にくっつくことで、やっとのことで生きているのです。

 ここで、細胞を1けんの家と家族としましょう。そこにウイルスがやってきて、いっしょに住むと考えてください。ふつうは、いっしょに住ませてもらう以上、なんらかの形でその家や家族のために、その家族にとって良いことをするはずです。

ところがウイルスには、この常識は通用しません。ウイルスは、家や家族から奪えるものを奪えるだけ奪い、相手に何もあたえないのです。

 ウイルスに奪われる細胞は「ホスト細胞」とよばれ、たかる方のウイルスは「ゲスト」とよばれています。「ゲスト」=お客 ということになりますが、ほとんど「強盗」か「ギャング」だと思いますが…。
 ホスト細胞には、動物・植物・バクテリアの3種類あります。バクテリアは細菌(さいきん)のことで、ホスト細胞の中では一番小さく、肉眼では見えないほどの大きさです。しかし、ウイルスはその10分の1くらいしかないのです。

 じつは、ウイルスには、困ったことがあるのです。それは、1つのホスト細胞にずっといっしょにいて「たかり」をくりかえすのではなく、たびたび「たかる」先をかえて引っ越しをするのです。この引っ越しの時に、それまで住んでいたホスト細胞の遺伝子の一部を盗んだり、あるいは、自分運んでいる遺伝子の一部をおみやげに勝手に置いておきます。

このため、今まで住んでいたホスト細胞と引っ越し先のホスト細胞の間で、遺伝子の交換が起きてしまいます。
ホスト細胞は、ウイルスから遺伝子というおみやげをもらったからといって、喜んではいけません。このおみやげは、悪いことしかおきないものだからです。つまり、「毒」を置いていくといってよいかもしれません。そもそも ウイルスvirusは、ラテン語で「毒」を意味することばなのですから。

 それでは、ウイルスはどうやってホスト細胞に入り込み、仲間を増やしていこうとするのでしょうか。これは、大まかに5つのステップになります。そのステップを見ていきましょう。

免疫システム1−? ウイルスのホスト細胞への接近
免疫システム1−? ウイルスが着ていたものを脱ぐ
免疫システム1−? ウイルス遺伝子の大量コピーが始まる
免疫システム1−? ウイルスのコピー   ものすごい数の子どもたちの誕生
免疫システム1ー? 作り出されたウイルスの子どもたちが出て行き、新たなホスト細胞に襲いかかる

免疫システム1−? ウイルスのホスト細胞への接近

 ウイルスは、細胞に入りやすいように、まるで味方のようによそおい、細胞をだまします。(というより、細胞の玄関の合いカギを持っているという方がわかりやすいかな?)だまされたホスト細胞は、入り口のドアを開け、ウイルスを自分の中に入れてしまいます。こうしてウイルスは、まんまと細胞の中へ入り込みます。

免疫システム1−? ウイルスが着ていたものを脱ぐ

 細胞に入ったウイルスは、着ていたタンパク質のコートを脱ぎます。このコートの中には武器が隠されているのです。このタンパク質はカプシドというもので、これに包まれていたのはウイルスの遺伝子(自分の体を作る設計図)です。これが細胞の中にばらまかれるのです。

免疫システム1−? ウイルス遺伝子の大量コピーが始まる

 ウイルスは、入り込んだホスト細胞の中で、自分の遺伝子の大量コピーを始めます。このとき、コピーのために、ある酵素が必要なのですが、これを持ちこむウイルスもあれば、ホスト細胞の酵素をちゃっかり使うものもいます。遺伝子は、ウイルス自身のコピー(自分と同じ子どもたち)をたくさん作るためにどうしても必要なものです。ウイルスは、細胞に入り込んでしばらくは、遺伝子のコピーにかかりきりになります。そして、コピーされた遺伝子がかなりの量になると、ウイルスは、このコピー遺伝子を使って次の段階に移ります。

免疫システム1−? ウイルスのコピー   ものすごい数の子どもたちの誕生

 コピーした遺伝子をもとにして、こんどはタンパク質を作り、このタンパク質を組み立てて、ウイルスの子どもたちの体作りをはじめます。さながら、ホスト細胞の中は、ウィルス製造工場のようになるのです。 こうして、ウイルスの子孫が次々に誕生します。 この段階で、細胞をガン化させることもあります。 

免疫システム1−?   作り出されたウイルスの子どもたちが出て行き、新たなホスト細胞に襲いかかる





こうしてホスト細胞の中に仲間を増やしたウイルスは、細胞の膜をつき破って外に出て行きます。そして、新しいホスト細胞を見つけて次々に入っていきます。新しいホスト細胞に入ったウイルスたちは、これまで述べてきたことをくり返します。 

細胞の中に入ったウイルスは、まるでギャングのようですね。このギャングたちをやっつけないと、細胞どころか、体全体がやられて、やがて死んでしまいます。どうにかならないのでしょうか。
 じつは、体には、このギャングどもをやっつける警察、いや体の防衛軍がいるのです。これが「免疫(めんえき)」と言われるものです

免疫システム 2 免疫(めんえき)って どんなはたらき? 

1 免疫(めんえき)って どんなはたらき?
 
わたしたちの体を、無数の外敵から守る防衛軍

この、体をウイルスの侵入などからまもる防衛軍には、じつは、役割のちがう2つの部隊でなりたっています。

ここでは、第1防衛部隊と第2防衛部隊としておきましょう。

第1防衛部隊は「自然免疫」といい、私たちが生まれつきもっているもので

第2防衛部隊は、私たちが生まれてから、いろいろ経験して手に入れた免疫(これを「獲得免疫」といいます)です。この2つの部隊は、まったくちがう仕組みで協力しながら働いているのです。

免疫システム2−?  第1防衛部隊の働き

外壁とは、皮膚や粘膜などのことをいい、外敵が体の中に侵入するのをふせいでいます。
外敵が外壁をつきやぶって侵入すると、炎症がおこります。


これを見たマクロファージ(防衛軍でなく、警察にたとえるなら派出所のおまわりさん)は、外敵が侵入したことを知り、炎症したところに大急ぎでかけつけ、侵入してきた敵を食べて分解してしまいます。

そして、外敵が侵入したことを、第2防衛部隊本部の司令官であるヘルパーT細胞(防衛軍でなく、警察にたとえるなら県警本部)に直ちに報告します。


 ところで、マクロファージで処理しきれないほどの敵が現れると大変ですね。

そんなときは、マクロファージを警察官だとすると、機動隊にあたるような]好中球という白血球も登場します。

とくに、細菌を相手に戦うことが好きです。この好中球は、腹一杯食べると自らも死んでしまいます。ウイルスの死骸や戦って死んだ好中球などは、膿(うみ)となって体外に出ます

免疫システム2−? 第2防衛部隊の働き

外敵が侵入したことを聞いた第2防衛部隊本部の司令官ヘルパーT細胞は、次の2つの命令を出します。
1つ目は、細胞を殺すことを専門にしているキラーT細胞に、外敵にのっとられた細胞とその中に入っている外敵をいっしょに破壊し、殺してしまうように命令を出します。
2つ目は、リンパ球の1つで抗体を作るのが専門のB細胞に、抗体を至急作るように命令を出します。この抗体が外敵にくっつくと、外敵は動けなくなり、無毒化してしまいます。(防衛軍でなく警察にたとえるなら、指名手配や逮捕状を出すこととなりますね。)

このように、体の中では休みなく、体を守るために、免疫システムが働いているのです。

免疫システム3 自然免疫?ヒトの体を守る外壁の役割

第1防衛部隊である外壁、炎症、マクロファージの3つは、誰もが生まれたときから持っている自然免疫といわれるものです。この3つはもっとも原始的な外敵の侵入からまもる防衛網で、相手がなんだろうと、全く同じように行動します。つまり、相手が味方か敵かも判断せずに、入ってきたら一斉に臨戦態勢に入り、防衛しようとします。
 外壁は、バリケード、門、関所にあたるものです。ヒトの外壁には、皮膚・口・のど・目・内臓・女性の性器である膣(ちつ)・尿道などがあります。
 皮膚は、外敵が体の中へ入らないようにしています。皮膚から出る汗は、体を冷やすだけでなく、多くのバクテリア(細菌)を殺すことができます。
 目から出る涙は、外敵を洗い流します。
 口から出る唾液(だえき)には、バクテリアを分解する酵素がふくまれています。
 のどや気管から出る粘液(ねんえき)は、そのねばりで微生物をとらえます。
 胃から出る強い酸性の胃液は、ほとんどの微生物を殺すことができます。腸のなかには、大腸菌などのいろいろな菌(きん)が住んでいて、外敵が住みつくのを防いでいます。
 膣や尿道なども粘液があって、外敵が入り込みにくくなっています。
 このように、外敵からの侵入を防ぐからだの守りは、とてもかたいのです。それでも、思わぬことから守りは破られてしまうことがあります。

 たとえば、転んですりむいてしまったとしましょう。かんぺきと思われていたディフェンスは、いとも簡単にやぶられ、外敵が体内に侵入してしまいます。

免疫システム4 自然免疫? 炎症とマクロファージの活躍

炎    症

 外壁のディフェンスをかいくぐった微生物などの外敵を迎え撃つのは炎症という働きです。この炎症は、外敵が攻めてきたことを知らせる「のろし」、いや ちょっと古いですね。「警報サイレン」としておきましょう。「警報サイレン」の役割をしています。

 炎症によって皮膚が赤くなったり、痛くなったり、腫れや発熱をともなったりしますから、いやなものですが、体を守るのには とても役立っているのです。

けがをしたりすると、血管が傷つき、組織がふくらみます。これが「腫れ(はれ)」というものです。このことで、空間に余裕ができ、マクロファージなどの応援部隊が駆けつけやすくなります。

 炎症が起こると、細胞からヒスタミンという物質が出てきます。ヒスタミンの放出を知ったマクロファージは、外敵が侵入したことを知り、すぐに戦い始めます。炎症は、免疫システムに外敵が侵入してきたことを知らせる役割があるのです。

マクロファージ

 さて、ヒスタミンの放出を知ったマクロファージは、外敵が侵入したことを知り、一目散に駆けつけ、すぐに戦い始めます。
戦うといっても、外敵が大好物ですので飲み込んでしまいます。これは、「食べる」ことににていますから「食作用」といっています。

マクロファージの食作用には3つのステップがあります。次は、これらを見ていきましょう。

マクロファージ ステップ1 ひっつく

マクロファージが炎症の起こったところに急いで行くと、ふだん見かけないやつを見かけました。近づいてみると外敵だったので、マクロファージは外敵にくっつき、食べる態勢に入ります。

マクロファージ ステップ2 飲み込む

外敵にくっつくと、へこみ始めて、外敵を包み込むようにして飲み込んでしまいます。

マクロファージの中には、この一連の流れをじっと見ていたリソソームというものがいます。

マクロファージ ステップ3 分解・消化

リソソームは、マクロファージに飲み込まれた外敵に近づき、タンパク質でできた分解酵素ミサイルを発射します。
こうしてリソソームは外敵を分解し、消化してしまいます。

免疫システム5 獲得免疫?  ヘルパーT細胞のやくわり

 第2防衛部隊の獲得免疫は、生まれてからの経験の中から作られた防衛網です。

この獲得免疫には、抗体キラー系の2種類がありますが、どちらもリンパ球が中心となって働いています。

ヘルパーT細胞は、第2防衛部隊の司令官です。

マクロファージから受け取った外敵侵入の知らせと、外敵がどんなものであるのかという情報をもとに、敵の性質・特徴や弱点を知り、的確に侵入した敵に攻撃できるように戦略を決める指揮官です

 第2防衛部隊の司令官ヘルパーT細胞は、B細胞には「敵をつかまえろ」で、キラーT細胞には「敵を殺せ」という命令を出します。

「敵をつかまえろ」という命令を受けたB細胞は、敵の情報をもとに、捕まえるための特別なタンパク質を作ります。
これが「抗体」といわれるものです。この抗体は水に溶けますから、血液にまざって体中をまわり、敵をみつけてつかまえてしまい、相手を無力化します。

「敵を殺せ」との命令を受けたキラーT細胞はたくさん増え、力も強くなり、

抗体につかまえられた敵を破壊して殺すだけでなく、敵にのっとられてしまった細胞も、外敵もろとも破壊してしまいます。ちなみに「キラー」とは、「殺し屋」の意味です。

免疫システム6 獲得免疫?  抗体の活躍1

抗体は、B細胞が、司令官であるヘルパーT細胞の命令を受けて作るのでしたね。

それでは、どうやって抗体を作り、外敵をやっつけるのでしょうか。次は、そのことについて見てみましょう。

1 B細胞が敵(抗原といいます)に近づいて調べます。

B細胞が侵入した敵(抗原)を見つけると、抗原に近づいて、何者なのか、これまでにも侵入したことはないかなど、表面の形をくわしく調べます

どうして、ジロジロと調べるのかというと、みんなの顔がちがっているように、抗原も他の抗原とは少しずつちがっているからです。

ヒトの顔が目・口・鼻・耳などで区別できるように、抗原の違いも、表面についているものの形で区別できるのです。
一口にB細胞といっても、B細胞には ものすごくたくさんの種類があります。

そして、B細胞の表面の形は、みんなちがっているのです。

それは、過去に侵入した抗原の顔を正確に覚えているB細胞(これをメモリーB細胞といいます)がいっぱいいるのです。
過去に侵入した抗原の顔かたちと同じものはないか、つまり、どのB細胞と抗原が一致するのかしらべるのです。

免疫システム6 獲得免疫?  抗体の活躍2

2 その抗原に対抗するための抗体を作る細胞が増えます。

B細胞が抗原とぴったり一致すると、抗原と結合し、その刺激で、あるいはヘルパーT細胞の働きで、その型のB細胞が増え始めます。

こうしてできた細胞(プラズマ細胞といわれます)は、その抗原に対抗するための抗体を急速につくりだし、放出する役割があります。

免疫システム6 獲得免疫?  抗体の活躍3

3 抗体を大量に生産開始

外敵が侵入してまもなく、増えた細胞が抗体を大量に作ります。この抗体は、ある1つの抗原だけにくっつくようになっています。

こうしてできた抗体は、血液の流れで移動し、あちこちまわります。そして、抗原を見つけては、くっついてつかまえてしまいます。そうすると、抗原は活動ができなくなります。

免疫システム6 獲得免疫?  抗体の活躍4

4 次の侵入に備えて、メモリーB細胞として体内に残ります。

抗原を打ち破り体の免疫システムが勝利しました。

もう必要のなくなった抗体を作り出していた細胞は、死んでしまいます。といっても、一部は「メモリーB細胞」として体の中にずっと残っています。

残っているメモリーB細胞は、敵の顔をしっかり記憶しています。次に同じ敵が攻めてきたときは、今回よりも素早く抗体を作り出せるようにするためなのです。

 おたふくかぜなどのように、一度かかってしまったら、二度とかからない病気がありますね。それは、 たとえ菌が侵入しても、B細胞が覚えていますから、すぐに抗体が出て殺してしまうからなのですね。

免疫システム7 キラーT細胞の活躍1

マクロファージが一番最初に、外敵が侵入したことをヘルパーT細胞に報告をするとのべましたが、他からも知らせが送られます。
それは、外敵(つまり「抗原」のこと)に乗っ取られそうになり、危機に陥っている細胞です。

これを「感染細胞(かんせんさいぼう)」と言います。
みなさんの体を作っている細胞1つ1つには、一人一人ちがう「ラベル」が付いています。このラベルを「MHCクラス1」といいます。

このラベルは、ただのラベルではありません。

細胞にこっそり外敵が侵入したとき、外からではわかりませんね。侵入していることを外に知らせる警報装置のような働きもします。

1 感染細胞は、外敵(抗原)の一部をちぎります。
外敵に侵入をゆるしてしまった細胞は、敵の一部をちぎり取ります。

免疫システム7 キラーT細胞の活躍2

2 抗原の断片をMHCクラス1といっしょに 自分の細胞の表面にさしだします。

ちぎった敵の一部と自分のラベルであるMHCクラス1の合わさったものを、自分の細胞の外に出します。こうして、細胞に敵が侵入し、あぶない状態にあることをヘルパーT細胞に知らせます。

免疫システム7 キラーT細胞の活躍3,4

3 敵が侵入したという知らせを受け取ったヘルパーT細胞は、キラーT細胞をたくさん作ります。

敵が侵入したという知らせを受け取ったヘルパーT細胞は、たくさんのキラーT細胞を送る決断をします

そのため、さっそく[b]ヘルパーT細胞は、
特別なタンパク質(インターロイキン2)を送ってキラーT細胞を増やします。

キラーT細胞は、ヘルパーT細胞の命令がないと増えません。

HIVというウイルスは、このヘルパーT細胞に侵入して命令を出せないようにするため、外敵が侵入してもキラーT細胞が増えず、免疫機能を低下させてしまうのです。

4 戦闘準備を完了します。

インターロイキン2を受け取ったキラーT細胞は、すごい勢いで増え、しかも力も強くなります。

免疫システム7 キラーT細胞の活躍5

5 戦闘開始

このキラーT細胞は、異常な細胞を見つけてはさっさと殺してしまう「細胞の殺し屋」なのです。

この「殺し屋」は、敵が侵入しのっとられた細胞を異常な細胞として
タンパク質のパーフォリンというミサイルを発射して、中にひそんでいる抗原もろとも破壊してしまいます。


6 戦闘がおわり、勝利します。

殺し屋としての役目を終えたキラーT細胞は、そのほとんどが死んでしまいます。

しかし、一部はメモリーキラーT細胞として残り、次に同じ敵が攻めてきたときに備えます。

つまり、今度同じ敵が攻めてきたとき、メモリーキラーT細胞がただちに増えてやっつけようというのです。これは、メモリーB細胞に似ていますね。
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